夫の就職活動状況

少し前に、夫が本格的ピザ屋の仕事に就けた、というような日記を書きました。しかし、その店では結局正式に雇ってもらう事ができませんでした。オーナーはOKを出してくれたんだけれども、マネージャーがどうしてもYESと言ってくれなかったの。「〇〇(夫の名前)はプロではない。たかが1日上手く切り盛り出来たからといって簡単に雇うわけにはいかない」というのが彼の言い分。いや、ごもっとも。その後もごにょごにょあって、粘ってみたけどマネージャーの考えは変わらず。

あんなに大喜びした後だっただけに、当の本人は落ち込んでいるようでした。でもさ、そこで雇ってもらえなかったということは、他にもっと良いレストランが待ってるってことだって!とひたすら夫を励ましていたら、本当にすごい仕事が見つかった。

ある有名シェフがもうすぐ開く、イタリアンレストランのオープニングスタッフ。もちろんピザ職人のポジション。大きなレストランで、ピザ釜も二つあるし、一日中営業するらしいからとにかくたくさんのスタッフが必要だったんだろうけど、夫が雇われたのは奇跡的。というのも周りはぜーんぶ調理学校を卒業し、今までもずっとレストラン業界などで働いてきたその道のプロばかり。まだお店はオープン準備中で、今は色々と試し焼きやら何やらしてるらしいんだけど、もうあまりにも素人の夫が浮きすぎていて、毎日その話を聞いては爆笑している私です。

まず初日。みんなが「マイ包丁」を取り出すのを見てびっくりし、レストランにも共用の包丁があるのを知りホッとしたらしい。(その時点で、周りのシェフ達がいったい夫の事をどう思っていたのか・・・)

ピザ職人だからと言ってひたすらピザだけ焼いていればいいわけではないらしく(当たり前)、ピザのトッピングの下準備もトレーニングの一つ。

ある日、「じゃぁ君はパンチェタをキューブ状に切ってから、パーレンダーしてね」と指示された夫。一瞬何のことやらポカンとするも、「パンチェタは豚のどっかの部分だな。それを切ってオーブンで半焼きにするってことだろう」と解釈した夫。"パー"は途中まで、というような意味で、"レンダー"というのが脂を溶かすという意味だ、ということは知っていたらしい。

とりあえずパンチェタを取りに行こう、と倉庫のように大きい冷蔵庫に足を踏み入れた夫は、解体前の豚が丸々一匹吊り下がっているのを見て、一気に度肝を抜かれる。ドキドキする心臓が落ち着いたところで周りを見回してみると肉の塊がたくさん。どれがパンチェタか分かるはずもなく(Post-itか何かで名前がメモされていると思っていたらしい)、誰かに聞いてみると、まだ毛と乳首がついたままの塊を渡された。そこで初めてパンチェタ=豚のお腹の部分、ということを学ぶ。

さぁようやく毛と乳首付きのパンチェタがまな板の上に乗ったはいいけど、これからどうしたらいいのか全く分からず呆然。素直に上司に聞いてみたら「まずは皮を剥ぐんだよ。今日は僕がやって見せるから次からは君が自分でやりなさい」と教えてくれた。皮が取れたら次はスライサーにかけ、最後にナイフでキューブ状に。剥いだ皮もまた何かに使うらしく、どこかへ運ばれていくのを目を白黒させて見送った。そんなこんなでパンチェタが無事パーレンダーされ終えた時には心底ホッとしたそうです。しかし夫は次回一人で皮を剥ぐ事が出来るのかしら。

こんな感じのエピソードばかりで、最近は夫の話を聞いてはお腹をかかえて笑ってます(本人は真剣なんだろうけど)。

でもさ、もの凄い勉強になってるよね。実際の調理もそうだし、オープニングの過程もそうだし、もう何もかもが貴重な経験。大変だろうけど、笑っちゃうエピソードがなくなるまでは頑張って欲しいな。

ちなみに、コンサルタントの仕事も続けてます。今はクライアントが4社に増えました。フルタイムの会社員の仕事もまだ探していて、来週は面接が2社あるそうです。うまくいくといいな♪
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by daisyduke | 2010-03-07 03:57 | ピザ屋オープンに向けて